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ドービー・ツボイのアメカルレクチャー

ドービー・ツボイ

映画館「シネマスコーレ」のスタッフ。アメカル映画マスター
2007/10/23

ローグなアサシン

今日このコラムで紹介します映画は、僕にとって物凄く期待して見に行った作品です。なぜかと申しますとこの映画が製作されるという段階から期待の1本だったからです。

何がそんなに惹かれたかと申しますとキャスティングです。主役の二人がジェットなリー(リー・リンチェイの方が馴染みがありますが)とどの映画に出ても“トランスポーター”なジェイソン・ステイサムだったからです。なんとなくアメカル映画好きな僕にとってこの二人いつか共演するんじゃないかなぁ~と思っていました。ステイサムさんは『トランスポーター』がまさにバリバリマーシャルアーツ映画だったし、ジェット・リーに関しては語らなくても大丈夫なぐらい少林寺出身ハリウッドスターですから、いつか出会うと思っていたら『ローグアサシン』という超大珍品作品で共演してしまいました。

お話の設定は非常にシンプルです。ステイサム扮する刑事の相棒が殺し屋ローグさんに相棒を殺されたことから復讐を誓うお話です。殺し屋ローグさんは正体不明の殺し屋さんなのでオープニングではほとんど顔は映りませんが、それは最初だけで冒頭20分過ぎにはすぐにジェット・リーだとバラしてしまう演出の違った意味での素晴らしさ、感動しました。そこに中国マフィアと日本ヤクザの抗争が絡んできます。これがとっても珍品になるポイントです。

中国側のドンは、遥か昔『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』や『ラストジゴロ』なんかで世の女性をメロメロにしておきながらいきなり消息不明、銀幕に帰って来たらクローネンバーグの『エム・バタフライ』での微妙な女装から『ラッシュアワー2』で悪役でジャッキーと対決なジョン・ローン(彼はミッキー・ロークと非常に近い人生の歩み方してますな。さすが『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』組!)。

日本のドンは、この役ピッタリの石橋凌兄貴。ですが、娘がデヴォン青木(爆笑)。これにはヤラレました。さらに追い討ちをかけるように部下に忍者なショー・コスギが父のケイン・コスギ(しかも登場してすぐに石橋凌兄貴に耳切られます。残念!)。この親子関係、そしてこの組成立するんでしょうか??そんなスッポコな抗争に巻き込まれるステイサムとジェット・リー、やっぱりこの二人にも誰も想像できないスッポコな結末が!!!ぜひ映画館にGOしてください。最高です。

他にもたっぷり日本の間違った描写っぷりが楽しめます。掛け軸に書いてある言葉なんか爆笑です。そしてなんといっても僕がお気に入りのシーンはいきなりステイサムが日本語を使うシーン!唐突すぎてビックリしますが、何よりも爆笑なのが日本語話せない刑事たちに向かってステイサムが日本語で怒るシーン。「オマエラ ニホンゴグライ ハナセロ」ってあんたが日本語話せてないです!最高です。
と結果的にはステイサムVSジェット・リー、石橋凌兄貴VSジェット・リー、耳なしケイン・コスギVSジェット・リーと見せ場も盛りだくさんでございます(デヴォン青木との対決がなかったのが残念ですが)。そんなやっぱりな東映配給(!)の『ローグアサシン』にアメカル万歳!

PS.このあとジェット・リーはハリウッド映画にていよいよ待ちに待ったジャッキー御大と共演(撮影済み)!!なんですがなぜかジャッキーは怒っているそうです(ジェット・リーにではありませんが)!気になります。

 映画「ローグアサシン」宣伝用チラシ